富士フイルムがイノベーションに成功した理由は!古森会長の力とは

富士フィルムの古森会長仕事のこと

富士フイルムのイノベーションが成功した本当の理由は何だろう?

企業の大小にかかわらず倒産する危機がありますが、自分が勤めている会社や勤めようとしている会社はどうでしょう?

僕が働いている会社は今のところ安泰ですが、数年後まで安泰であるかの保障はないので危機感はあります。公務員の人はその心配はないのでしょうか。

危機感はあると言いましたが、会社の利益はあるので「売り上げを1.5倍アップしなくてはいけない!、何とかして新しい事業を!」とまではいかないのですよね。

小学生の時の夏休みの宿題も、最後の日に何とか終わらせるタイプですので「本当の危機」にならないと行動に移せないです。

富士フイルム社の実例をもとに、会社の危機の乗り越え方を考えてみます!

1.富士フイルム:アナログ(フィルム)からデジタルへ

写真事業がピークであった2000年の富士フイルム社の売り上げは1兆4,000億円でした。そのうち写真フィルムはなんと2,700億円あり全体の19%を占めていました。

富士フイルム社の売り上げの60%、利益の66%が写真フイルムを中心とした写真フィルム事業が担っていました。まさに会社名のとおり事業の一本柱ですね。(当時は「富士写真フイルム株式会社」でした。)

僕も、「写ルンです」よく買いました!

しかし、デジタルの時代になり2007年度の写真フィルムの売り上げは、854億円。2010年度には、300億円にまで落ち込みます。

10年間で、2,700億円が300億円まで減ってしまったのです。約1/10ですね。

写真フィルムでは圧倒的な世界シェアを持っていた、イーストマン・コダック社は2012年に倒産しました。一時は1兆5,000億もの売り上げがあった大会社です。世界的な写真フィルムの衰退です。

イーストマン・コダックと富士フイルムの会社の比較は、よくビジネスの学びで題材にされます。

一方、富士フイルム社は、2010年の売り上げは1兆4,000億円ですが、2019年には約2兆4,000億円となり、営業利益2,100億円で営業利益率8.6%の会社に育っています。

富士フイルムのイノベーション成功事例とか言われます。自分の経験も踏まえて富士フイルム社が写真フィルム事業の衰退を何故乗り越えられたか考えてみます。

2.富士フイルム:デジタルカメラ

富士フイルム社は会社を支えている写真フイルム全盛の時も、新しい分野での事業展開を考えていました。デジタル化がいつかは来ることは分かっていたのです。

1990年には世界で初めて一般向けのデジタルカメラを富士フイルム社が発売しています。2000年の写真フィルムのピークより10年前の事です。

しかし、写真フィルムという利益率が高い製品があり、会社として安泰ですので新しい事業には本腰が入らなかったようです。

少なくとも、写真フイルムより利益が少なく、売り上げが見込めないものはやる気になれないですね。

会社が伸びていて、強敵もいないと新しいことにチャレンジしないですね!

しかし、2001年から急激に写真フィルムが売れなくなっていくのです。

3.富士フイルム:会社の危機

富士フィルムのイノベーション

売り上げ、利益が昨年度より下がると経営陣は大慌てになります。もちろん従業員の生活安定の為でもありますが、株主からの突き上げも大きいでしょう。

デジタルカメラも発売していますが、フィルムがないために製品が一度売れるとしばらくは何も買ってくれないのです。デジタルカメラ一台当たりの金額は高いですが、壊れたり、飽きたりするまで数年買ってもらえない。

しかも、写真フィルムのように技術難易度の高い製品はライバルの参入はなかったですが、デジタルカメラは家電メーカーが参入してきてコスト競争になってしまうのです。

結局、新しい事業を考えなくてはいけなかったのです。

例えば、経営的には順調ですが会社を大きくするという目標があると、新しい事業に乗り出します。

株式会社ニトリは家具だけでなく、ステーキ販売に乗り出しましたね。どのようなビジョンなのかこちらの記事を参考にしてください。

4.富士フイルム:イノベーション

前途のように、新規事業に参入しない限り会社が生き残れないとしたら、イノベーションするしかないのです。(ここで言っているイノベーションとは、破壊的イノベーションなども含んでいますが、会社にとって新しいビジネスをはじめるという意味です)

コダック社も新規事業を考えていたと思いますが、成功しなくて倒産してしまいました。以前コダック社は写真フィルムにこだわり続けたから倒産したと聞いたことがありますが、そうは思えません。一所懸命新しい事業を考えていたと思います。

新しい事業なんて、簡単に考えられないですよね!

他社の「まね」なら出来ますけど!

5.富士フイルム:生き残った理由

自分が思う、富士フイルム社が現在も頑張っている理由を書きます。内情は知らないので、想像です!

古森社長の

スピードのある実行力

古森社長のスピードのある実行力がすべてだと思います。会社の危機の場合、トップが号令を出さないと社員は動きません。

スピードのある実行力の主なものは、下記4つです。

➀2006年に5,000人の大規模リストラ

 写真フィルム事業に携わる従業員5,000人をリストラしました。会社を存続させる為に、会社の余力(内部留保)があるうちに実施しました。当時、日産自動車を救ったと言われるゴーン社長もリストラの効果が大きかったと思います。

➁積極的なM&A 

 イノベーションって簡単には出来ません。会社のお金があるときに積極的に会社を買収し新しい事業を一緒に育てるのです。違う会社には違う考えがありダイバーシティ経営がすぐに始められるのです。一社だけでなく何社もM&Aをしました。

 その中の富山化学はコロナウイルスにも効果があるかもしれないという「アビガン」を開発しています。医療事業への重要ポイントでしょうか。

③積極的な開発投資

 経営状態が悪くなると、すぐに効果が表れない研究部門の経費を削減する会社が多いです。しかしそこは削減せず、将来を担う新しい事業に先行投資します。

④社名変更

 2006年に「富士写真フイルム株式会社」から「富士フイルム」に変更しました。写真を取ったのですね。もう写真の会社ではないことを、社員に分かってほしかったのだと思います。

社長のメッセージや実行力により、会社は変わっていくものです。

以上、古森社長の事はよく知りませんが、僕が思った富士フィルムが変革できた理由です。

社長の実行力は社員の力になります。それを制度化したのがタニタの個人事業主制度などが良い例かと思います。

読んでくれて、ありがとうございます。

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