商品企画の仕事に興味がありますか。それとも商品の企画がうまくいきませんか。
むかしばなしで学ぶ 最強の商品 「売れるモノ」だけをつくる方法
最初に言っときます。この本【むかしばなしで学ぶ最強の商品「売れるモノ」だけをつくる方法】を読んだだけでは、売れる商品の企画はできません。
当たりまえですね。本を読むだけでヒット商品が生まれるなら、世の中ヒット商品だらけになってしまう。売れない製品が失敗だとしたら失敗の方が圧倒的に多いのですから。
一般的にこのような本の考え方は、「ユーザーの潜在的なニーズを探し出す」ことを要求しておりこの本も例外ではないです。分かってはいるのですがなかなか出来ないのですよね。ジョブ理論の考え方も似ているのではないでしょうか。
ジョブ理論の本は、和訳されたものなので少し難しかったですが、この本はやさしく学べます。
僕がこの本を読んでいいなと思ったことを2つ紹介します。
1.「商品企画の仕事」キーワードの解説がある
これから商品の企画を学ぶ人にとって、知っておくべきワードが文章に出てきてその言葉の解説が文章内に書かれています。
ブルーオーシャン
レッドオーシャン
カニバリゼーション
SWOT
3C
4P
ペルソナ
ここでは解説まで書きませんが、このような言葉の概略の意味を説明してくれているので、知識として学ぶことが出来ます。
単純に言葉が羅列されているのではなく、著者の言いたいことの中にこれらの言葉が出てきて、その解説なので頭に入りやすいと思います。
後は言うまでもないのですが、7つのむかしばなしに例えて商品企画の考え方を書いてくれているので面白いです。よく考えたなと感心してあっという間に読んでしまいました。
こういう本は、理論が多くて嫌になってしまうケースも多いのですが、たとえ話を読んだ結果、学べていると言う構成になっています。桃太郎の話が商品企画やマーケティングの勉強に代わっていきストーリーも面白いです。
2.「商品企画の仕事」ターゲットは人間だけではない

これは僕自身がハッとした事なので、少々ネタバレになってしまいます。1つだけならいいですよね。
僕も商品の事を考えていますが、「ユーザー(人)が使うことによりどのように価値が生まれるか」という考えがベースなのですが、
ターゲットは人間だけではない
中略
2018年の調査データによると犬の飼育数890万頭、猫の飼育数965万頭~
むかしばなしで学ぶ最強の商品「売れるモノ」だけをつくる方法より
なるほど、犬や猫の飼育数ってこんなに多いのですね。実際僕が考えているターゲットユーザーより圧倒的に多いのです。
今まで人のために考えていた製品を犬や猫、その他のペット用に考えれば、もしかしたら大ヒットするかもしれない。
購入するのは飼育している人なので、製品を買うことにより犬や猫が喜んだり、もしくは飼育している人が楽になったりする製品であればいいのです。
このような考えはなかったので、対象を人ではなく幅広く考えてみたいと思えるようになりました。これだけでもこの本を買ってよかったなと思いました。(そうとう勉強不足だと笑われそうです)
3.「商品企画の仕事」を考える
最初に書きましたが、この本を読んだだけでは売れる商品の企画は出来ませんが、何か1つでも考え方やヒントをもらうことが出来れば十分だと思います。
あとは、得られたことをどう実践するかです。インプットだけでは「頭でっかち」になってしまいますので、しっかりアウトプットして商品を考えることを実践してみたいと思います。
生涯において、自分が誇れる商品が一つでも出来ればすごい事だと思います。それだけ商品の企画は難しいものです。
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