コカ・コーラの就職・就活に必須!ペプシとボトラーの関係

コカ・コーラ仕事のこと

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コカ・コーラの創業について学びたいと思います。コカ・コーラシステム(日本コカ・コーラ株式会社とコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社で構成)に関わる人、コカコーラ社をもっと知りたい人に向けています。

1.コカ・コーラとボトラー

まずは日本コカ・コーラ社は非上場ですので、コカ・コーラ社の売り上げと利益を調べてみました。

決算日2020年12月2019年12月
売り上げ36,300億41,000億
営業利益9,900億11,110憶
経常利益8,470億10,670億
営業利益率27.2%27.1%

すごいですね、コロナ禍でも3.6兆円の売り上げ。更に営業利益率27.2%ですもんね。

ちなみに、サントリーの営業利益は10%にも満たず8%程度ですから、いかに利益率が高いか分かりますね。

これだけの売り上げがありますが、コカ・コーラ社は製品をつくりあげる事はしないで原液だけ作り、ボトラーと言われる会社でその原液からコーラを作りあげます。

3.6兆は原液の売上なのですね。

ではそのボトラーと言われる会社の収益はどうなのでしょうか。

日本でコカ・コーラ社の飲み物を作っているコカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス株式会社

決算日2020年12月2019年12月2018年12月
売り上げ7,920億9,148億9,273億
営業利益-117億-553億146億
経常利益-121億-554億148億
営業利益率赤字赤字1.6%

なんと赤字なのです。

2018年も赤字ですから、コロナでの需要減も関係なさそう。

飲料事業は自動販売機での販売による利益に頼っていました。みなさん自動販売機で最近飲み物を買いましたか?

自動販売機は直売に近いので、利益率がとても高いのです。

僕たちが買う価格は、自動販売機 = コンビニ > スーパー

ですね。

コンビニは、高く売れても利益を販売店に取られるので粗利益が低い。

スーパーは安売り合戦なので価格も安いし粗利率も低い。

結局、自動販売機で売れなくなってくると、飲料メーカー(ボトラー)はビジネスモデルとして厳しいのです。

結局、ボトラーと言われている会社は他の事業展開にも力を入れているようです。

さて、話を戻してコカ・コーラの生い立ちについて勉強します。

2.コカ・コーラ:高梨仁三郎

高梨仁三郎(たかなしにさぶろう)さんを知っていますか?

知っていますよね。日本でコカ・コーラのビジネスを始めた人です。もっと言うと清涼飲料水のビジネスを作り上げた人です。

高梨仁三郎社長は1904年4月12日生まれ。

キッコーマン創業家の家系で次男です。

現在の東京外国語大学を卒業して、醬油問屋の小網商店に入社しました。

戦争中で大変な時期でしたが、1941年に社長に就任しました。

経営は苦しく何とか立ちなおそうと考えたすえ、アメリカ人が好んで飲んでいたコカ・コーラに目を付けたのです。

「日本も復興すれば、アメリカ人のようにみんながコカ・コーラを飲む時代が来る!」

そのように思ったのが1947年、仁三郎社長が43才の時です。

3.コカ・コーラ:事業の開始

高梨任三郎社長がコカ・コーラの販売を開始したくても、数々の難題がありました。

➀日本では売れないと考えていた、ザ コカ・コーラカンパニーからの販売権の獲得がむずかしい

➁外貨が不足してる為、原液の輸入許可が国(日本)から降りない。

③コカ・コーラは飲み始めたら止めれれなくなるので危険だ。

④コカ・コーラを輸入したら、日本の清涼飲料水が売れなくなるという反対派の意見。

上記を少し解説すると、

原液は現在日本で製造されています。滋賀県の守山工場で作っています。

コカ・コーラの「コカ」はコカインから由来しており当初はコカインが微量に入っていたそうです。また「コーラ」はコーラの実を原料にしているからと言われています。一方でネーミングの由来はゴロがいいだけだという説もあります。

これらの壁がありながらも、日本の復興を信じ更にコカ・コーラを販売することにより清涼飲料水全体の売り上げを大きくすることを信じ活動をつづけました。

そしてついに、1956年11月。資本金5000万円で東京飲料株式会社を立ち上げコカ・コーラの販売を開始することが出来ました!

仁三郎社長がコカ・コーラを始めようと思ってから9年、52才になっていました。

しかし、順風満帆とはいきません。この時コカ・コーラの値段は29円/1本、ラーメンが1杯40円です。

今の価格にすると、580円程度になりますので高級品だったのですね。

やはり、コカ・コーラは早すぎたのかもしれません。小網商店の社長も兼任していましたがコカ・コーラによる事業の圧迫で本業が危うくなってきました。

経営責任をとり、仁三郎社長は小網商店を辞めて東京飲料株式会社にてコカ・コーラを専任することになったのです。

コカ・コーラ事業は日本において仁三郎社長だけが始めようと思ったわけではありません。壁が大きすぎて去っていった人、先見の目が無かった人、数々の人たちがチャレンジしようとしました。しかし仁三郎社長だけが、日本人の幸せの為という信念のもとに続けて来たからこそ今があるのだと思います。

4.コカ・コーラ VS ペプシ・コーラ その1

コカ・コーラとペプシといえば味の対決をご存じでしょうが、まずその前の対決を紹介します!

当時190mlで販売していましたが、1964年ペプシが470mlのファミリーサイズの販売を始めたのです。

お得なのでユーザーは好んで購入するようになります。アメリカの一部の州でも同様な事をペプシが行い、ペプシに市場を塗り替えられた事例があるようです。コカ・コーラが油断していたのです。

日本でもコカ・コーラのシェアはペプシに対して10倍ありましたから、のんびり見ることも考えられます。

しかし任三郎社長はすぐに行動し、500mlサイズをペプシと同価格で発売したのです。

ボトルサイズの変更は、ボトルだけではなく工場のライン変更も必要だったので反発ももちろんありました。

しかしユーザーの事を考えて対応したことにより、不動の地位を築くことが出来たのです。

5.コカ・コーラ VS ペプシ・コーラ その2

味の対決ですね。どちらが美味しいか。

これは有名な話ですが、目隠しをしてコカ・コーラとペプシ・コーラをの飲んでもらいどちらが美味しいか勝負したのです。

そしたら圧倒的に「ペプシ」の勝ち!

次に、ブランドが分かるようにして飲み比べてもらったら、圧倒的にコカ・コーラの勝利!

味は舌だけではないのでしょうね!

ブランドの勝利です。

今、コーラといえばコカ・コーラとペプシ・コーラですが、もうコーラ業界に入ってくるメーカーはいないのですかね。

ついでに、ペプシの会社「ペプシコ」の業績を調べてみます。

決算日2019年12月2018年12月
売り上げ73,920億71,170億
営業利益11,220億11,110憶
営業利益率15.1%15.6%

売り上げはなんとコカ・コーラより多いのですね。ペプシコは食品・スナック・飲料企業として成長しているのです。

営業利益はコカ・コーラとほぼ同等の1兆円です!

アメリカのビックカンパニーですね。

6.高梨仁三郎社長

1993年1月16日に89年の生涯を閉じました。

会社の社員を守らなければいけない、みんなを幸せにしたい。

このような思いで走り続けた人生はとても想像がつきません。

しかし、せっかく生まれてきたのですから自分も少しでも世の中のため、人のためになりたいと思います。

ありがとうございました。

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