同期が自分より先に「主任」になった、「課長」になった。あなたは祝福する気持ちになりましたか?それとも口惜しいですか?
僕は、同期が先に主任に昇進した時には口惜しかったです。
違う部署の同期でしたが、同じような境遇で同じ会社に入社しました。同期の仕事内容までは知りませんでしたが、ライバル心があったのは確かです。
会社に勤めていていれば、昇進の発表時期は毎年(半期ずつ)続くことでしょう。
年齢を重ねると比較対象が同期から、近い年齢の人であったり、同じ部署であったり変化していきますが組織発表の時は同じような思いがあるかと思います。(自分が昇進した時は違う気持ちですが)
毎年人の昇進に対して自分との比較を続けますか?
どのように考えたらいいのでしょうか?
昇進した人が比較対象?
あなたは、とにかくトップ昇進をしたいのでなければ、周りを見てみましょう。
昇進した同期以外の他の同期はどうでしょう。昇進を気にしているあなたの周りには昇進していない同期がたくさんいるのではないでしょうか。
もっというと、昇進していない先輩がいませんか?
比較する人についてこのような調査がありますので考えてみましょう。
メダリストの幸福度
オリンピック選手の銀メダリストと銅メダリスト。
どちらの幸福度が高いと思いますか。もちろん銀メダリストですよね。
実際に調査をしてみると、
銀メダリストたちは金メダリストと比較し、銅メダリストはメダルに届かなかった選手たちと比較するため、幸福度は銅メダリストのほうが高かったそうです。
金メダルが取れなくて「口惜しい」と言っている銀メダリストのインタビューを見たことがないでしょうか?僕はあります。
要するに誰と比較するかなのですね。銀メダリストは銅メダリストと比較すればいいのに上の金メダリストと比較する。
メダルを取った結果はどうにもならないので、あなたが銀メダリストであったなら世界でNO2であるという幸福感を持ったほうがいいのではないでしょうか。
もしまたチャレンジするのなら、金メダルを狙うというより自分でできる限りの事を後悔しないように積み重ねることが大切なのです。
それでまた金メダルが取れなかったら、金メダリストはあなた以上の力があったのか、「運」が良かったからなのか。あなたにはどうにも出来ないのです。
昇進できない理由は会社の都合
2つ目の考え方です。
先を越されて口惜しいという気持ちを抑えるために、「同期が所属している部署は早く後継者を作る必要があったのだろう」「自分の部署は先輩が昇進したばかりだからな」など考えてみるのも良いです。
本当にその理由もあります。
僕はメンバーの昇進を決める立場にもあります。
多くのメンバーが昇進するといきいきして、今まで以上に活躍してくれます。
ですので出来る限り早くメンバーの昇進を申請します。時にはまだ若すぎる(周辺の部門を見て適正な年齢なのかを判断する)などの理由で、能力とは別に年齢で判断されることも多いのです。
また、誰々が異動してからとか、今回は昇進者が多いので次回にしようなど本人の能力や実績、感情とは関係なく会社側は判断します。
本人が思っている昇進(自分の能力はどのように思われているのか)とは別の会社都合で判断されていることが多いので、1年2年の感覚のズレは気にする必要がありません。
あなたは常に自分視点。
会社は、多くのメンバーの中の一人なのですから。
時には社長(取締役)の一言(社長は年齢など適正値を考えていない軽い気持ち)で、部門長たちとの考えとは別の「力」で昇進が決まる人もいます。
昇進の順番で気をつけること
上記のように同期が先に昇進した時に気をつけなくてはいけない事があります。「自分は能力があるのにこの部署では評価されない!」と誤った考え方をしてしまう事です。
銅メダリストのように、昇進していない人(メダルに手が届かなかった人)と比較することや、部署の都合、会社の都合として割り切って今日からまた頑張ろうという気持ちに切り替えなくてはいけません。
気持ちの切り替えが出来ずに、「何のために仕事をしているのか」、「上司が成果を横取りしているじゃないか」と腐ってしまうことが一番いけません。
同期の昇進だけでなく、もし後輩が先に昇進したとしてもしっかり自分軸で捉えましょう。
すごく優秀な後輩が入ってきたとしたら、先に昇進されてもしょうがないことです。
そんな時は周辺を見てみましょう。
昇進していない同期や先輩がいませんか。
あなたは後輩に先を越された仕事が出来ない人ではなく、単に後輩の「運」が良かったのです。
「運」?
仕事に運はあるか?
3つ目の考え方。
上記に、昇進のタイミングについて書きましたが、「運」をどのように考えますか。
グーテンベルクがいなければ本は出来なかった?
エジソンがいなければ白熱電球が出来なかった?
ライト兄弟がいなければ飛行機が出来なかった?
偉大な発明として称賛されていますが、この偉大な人物がいなければ現代において、本がなく電球がなく飛行機がない時代になったのでしょうか。
そうではないですね。多少の発明の時間差があるだけで現代の生活において影響ないのです。
ベルの電話機の発明においても有名ですが、グレイと数時間の違いだったようです。
要するに偉人と言われる人がいなくても発明はされるということです。
もっというと、その人だけの功績ではない可能性もある。
偉人と言われる人は、その時代の登場人物にすぎない
こちらの書籍に考え方が書かれています。
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
昇進した同期、後輩もたまたまその時にその場所にいただけかもしれない。そして成果があった。
あなたはその場所にいなかっただけ。
昇進できない理由は運もある
上記のように、職場、運、環境、メンバーそれぞれ理由があり昇進できなかったとしても、腐らず今までの努力を続けましょう。
「運」だとして何もせず1年後にあなたが昇進しても、あなたの能力は上がっていないのです。1年後のため、将来良い仕事をするために今頑張りましょう。
昇進はその後ついて来ることでしょう。
①比較対象
②会社都合
③運
この要素を忘れないことです。
コメント