ビジョナリーカンパニーシリーズをこれから読もうとしているが、分厚すぎて読み切れるか?
または、簡潔に内容を知りたいと思っている人におすすめの本は、
1.まんがでわかる「ビジョナリー・カンパニー」の読み方
「ビジョナリーカンパニー」とは、偉大なる企業の事です。
良い企業以上の偉大なる企業。3M、アメリカン・エキスプレス、IBM、プロクター&ギャンブル(P&G)、ウォルマート、ソニー、ウォルマート・ディズニーなどが言われている。
「ビジョナリーカンパニー」の下記のシリーズ本で何を学ぶのかというと、組織を受け持つ人が良い企業を偉大なる企業にするにはどうすべきかという事です。
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では、この「まんがでわかる『ビジョナリー・カンパニー』の読み方」には何が書かれているか。
2.ホテルのコンシェルジュが主人公
ビジョナリー・カンパニー4が発行されたのが2012年で、この本は2018年の発行です。
ビジョナリー・カンパニーZEROが2021年なのでその間です。
このシリーズでは題名の通り、企業を偉大にする為にどのような経営(経営者)になるべきかという事を、偉大な企業を調べて結論を出しています。
しかしこのマンガは経営のエッセンスを入れながら、若い女性を主人公にした面白いストーリーになっています。
3.ビジョナリーカンパニーのポイント
マンガのストーリーにシリーズすべての要素を入れ込むのは無理なので、ポイントを「解説」として文章と絵図化によって書かれています。
時計をつくる者
ビジョナリーカンパニーとは、時を告げる者ではなく時計をつくるの者。
「時を告げる者」とは、タイミングに合わせて新しいアイデアで勝負し企業を大きくする人の事ですね。
詳細は本を読んでもらえば分かるのですが、
自分で考えると「ZOZO」の前澤社長や、「ジャパネットたかた」の高田社長、「ユニクロ」の柳井社長などが思い浮かびます。(これは本には書いていない個人の考えです)
もちろん3人の社長さんは会社を大きくしてお金をたくさん稼いだ方たちです。将来この会社が「ビジョナリーカンパニー」と言われるほど、100年以上継続しているかで判断できると思います。
日本の企業で、ビジョナリーカンパニーと言われている会社は、SONYですね。シリーズ本の中に出てきます。現在のSONYの社長さんを皆さん知っていますか?創業は盛田さんと井深さんですよね。
それでは、「時計をつくる者」とは。
企業を自分の寿命より長い100年以上継続させる。個人のアイデアや発想だけでなく組織を作り上げて継続させていく。タイミングで生きるのではなく、周りに流されず自らが時を刻んでいく時計のようなものという事です。
ですので、経営者は表に出て目立つ必要が無いのです。むしろ目立ってはダメなのです。
なぜ目立ってはダメなのか。勢いで会社を大きくし自分が目立ち、更に会社を大きくする。目立った社長がいなくなった後はどうなるのか。勢いで急激に大きくなった会社に後を引き継ぐ有望な人材が何人もいるのか?
しっかりと人材を育てて、それに伴って事業を成長させていかなければ続かないのですね。
ビジョナリーカンパニーとは、偉大な企業として瞬間的に大きくなった会社ではなく、継続して成長していく会社の事を言っているのです。
第5水準の経営者
第五水準の経営者がビジョナリーカンパニーをつくれる。
では第五水準とは。
第五水準:第五水準の経営者
個人としては謙虚だが、職業人としては意志が強く粘り強いという矛盾した性格を併せ持つ。理念に基づく規律を体現した行動で偉大さを持続する企業組織を築く
マンガでわかる「ビジョナリー・カンパニー」の読み方より
企業組織を築ける経営者という事が重要なのかなと思います。企業を大きくするだけではないのですね。
ですので、先ほど自分で勝手に書いた三つの企業の社長さんは、この第五水準に当てはまるか?という事なのです。
第一水準から第五水準まであるのですが、ちなみに第四水準は
第四水準:有能な経営者
わかりやすく魅力的なビジョンを発信し、その実現に向け組織を促す。より高いレベルの業績を実現すべく組織を刺激する。
マンガでわかる「ビジョナリー・カンパニー」の読み方より
どうですか。
これでも立派な経営者ですよね。でもその上の第五でなければビジョナリーカンパニーにはなれないのです。
ここまでくると、第一水準が気になりますよね。
第一水準:有能な個人
才能・知識・スキル・勤勉さを併せ持っており、個人で成果をあげることが出来る
マンガでわかる「ビジョナリー・カンパニー」の読み方より
さすがに第一水準では、経営者としては厳しいですね。頭は良いけど人は使えないという事ですね。
あなたの会社の経営者はいかがでしょう。
この水準の詳細についても、このマンガにも書かれていますので気になる方は購入を検討してみて下さい。
針鼠(ハリネズミ)の概念
ビジョナリーカンパニーにおいてもっとも重要な概念です。
針鼠に対して、狐型がいます。狐型はずる賢く美味し所を持ってくスタイル。
針鼠は巣の周りをうろうろして、敵が来ると身体を丸くして針で身を守るという怖がりタイプ。
何も行動が出来ないというのではなく、頑なに経営方針を守って経営していくスタイル。
その守る巣(事業)は、
1.世界一になれる領域
2.情熱を感じることが出来る
3.経済的な原動力を生み出す(利益が出る)
この三つが重なった事業(巣)を守って事業を行う。
少しでも外れたら、儲かる事業であってもやらない。という判断が必要。
このような概念がビジョナリーカンパニーには必要だという事です。
誰をバスに乗せるのか
誰と経営を行っていくのかという事を、バスに乗せると例えています。
一人では企業の経営は出来ないので、誰と共に歩むのかを選ぶ事が大切。
一列目に誰を乗せるかという席も重要で、もしバスから降ろしたくなっても状況判断しバスの後ろの方に移動してもらうなど配慮しながら進むという事。
適切な人材であれば向かう途中に事故があったっとしても、乗っている人が最適なルートを考え選んでくれる。
これらのようなポイントは、下記の記事で書いてありますので参考にしてください。
3.ビジョナリーカンパニーを個人として考える
この本は若い女性が主人公であり、書籍の中で経営者に成長していくわけではありません。
しかし、経営者と触れ合う事により「自分は何になるのか」というビジョンを持っていなことに気づかされたのです。
「自分は何になるのか」「自分は何を目指しているのか」この問いを考える本です。
経営者としてではなく、個人として考えるきっかけになる本だと思います。
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