環境の変化により、様々な企業で新規事業の立ち上げを加速していると思います。
しかし企画を考え提案しても、

もう少し、検討しないさい。

なんて、言われませんか。
そもそも、やる気ないだろ!
なんて、経営者に不信感を持ってしまう。
分かります。分かります。
責任ある人は、先送りする方が無難ですもんね。今までの事業の継続が無難。業績が落ち込まなければ…
それなのに、

新規事業を立案しなさい。既存事業の延長では生き残れない!
おいおい。
って、突っ込みたくなりますが、どういうプランがいいか考えて見ましょう。
定番書籍はこちら。
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 Harvard business school press
1.顧客の生の声
2.数字で示す
3.スモールスタート
上記のポイントで攻めてみましょう。
1.新規事業:顧客の生の声

この製品は必ず売れると思います!

ホントか?信用できんな。
理想や思い付きを口走ってもダメなのですね。
そもそも、新規事業を提案する人は成功すると思って言っているのだから、聞く方も疑うのです。
経営者も慣れているので、半信半疑もしくは企画を通さない方向で最初から考えているでしょう。
まあ、企画立案者はバイアスによりプラス方向に考えるのはしょうがないですよね。
ですので、買いたいという顧客の生の声を入れ込むのです。
プレゼン資料に。
製品でもサービスでも同様です。
〇このような製品が売っているのなら、3,000円出しても買います。なぜなら、A製品を加工して今まで使っていたので不便だったのです。
〇この製品があるなら、今まで一時間かかっていたことが30分で出来るようになる。すぐにでも欲しい。
〇このサービスは母親が必要だと言っていた。1000円/月なら今より年間の費用が削減される。

机上での空論だけではダメですよ!
実際の声を提示すれば、「本当か?」とはならないでしょう。本当なのですから。
汗かいて、欲しがっている人を見つけて聞き出すのです。
10人でも、100人でも聞きまわりましょう。
2.新規事業:数字で示す

年間の売上はどのくらい見込める?
でました。伝家の宝刀!
経営者はすぐに欲しがりますね。数字の結果を。
既存の販売ルートならまだ多少は想像つくかもしれませんが(それでも大外ればっかり)、新規事業なのでよく分からないのです。
というか、どこまで調べればいいのですか?と思いますね。
例えば、30代の主婦がターゲットとして。
30代の女性は大体6千万人の1/10として、600万人。
そのうち主婦は1/3くらい(適当(笑))200万人。
購入5%として10万人!

ターゲット顧客は、10万人です!
1万円/個なので、初年度10億円の売り上げです!
なんちゃって!
それっぽい数字を言っておきましょう!反論されない程度に。
〇感覚ばかりの報告は誰でも出来ます。数字で示しましょう
〇経営者は数字で判断します。曖昧ならば再検討になってしまいますので数字を準備しておきましょう。売り上げだけではなく、売価や同等製品の価格、売り上げ。なんでも数字に置き換わるもの全てです。
〇新規事業を経験したことのない経営者が多いでしょう。すべて適当でOKです。ほどよい数字で!
〇経営者にとって面白くないと思ったアイデアを再検討に持っていく手段ですので、きっちり言い切りましょう!
3.新規事業:スモールスタート
お金の問題です。
いきなり大きな金額の投入は無理です。
会社の規模によるので明確な数字はいえませんが、感覚的に失敗して無くなってもいい金額です。
僕の会社なら2,000万以内なら使えるかな。

分かったから、やってみなさい!

ありがとうございます!
(しめしめ 心の中)
ここまで言わすのが第一段階ですね。
言ってもらったら、いざスタートです!
4.新規事業の始まり
やってみなさいと言われてからが始まりですね。
これから苦労の始まりですが、自分がやりたいと言い始めた事ですから後には引けません。
新規事業ではないですが、自分がやりたいと言って始めたプロジェクトが何個かあります。
やっている間に、壁にぶつかり「やると言わなきゃよかった!」そう思う事が何度もありましたが、やりきることが出来ています。
やらされるより、自分で始めた方が楽しいですよね。
5.会社内での新規事業
失敗しても給料がもらえる。
会社のお金が使える。
チャンスは何度もある。
一緒にやってくれる仲間がいる。
どんどん提案して実行しましょ。
スキルアップにもなりますよ!
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