ライフネット生命は出口春明さんが59歳で立ち上げた生命保険会社で有名です。保険を分かりやすく、安く提供するという本質に基づいた生命保険会社です。
一緒に会社を立ち上げたのが、岩瀬大輔さん。
優秀な若者と一緒に保険会社を立ち上げたいという出口さんの願いで紹介された人物です。
後に岩瀬さんは「入社1年目の教科書」を出版しました。
岩瀬さんはライフネット生命の副社長として立ち上げ、その後社長になり2019年に退任しています。
岩瀬大輔さん
東京大学法学部に在学中に司法試験を合格し、1998年に卒業しています。
卒業後ボストン・コンサルティング・グループ東京事務所に就職。
6年間で一度の就職と二度の転職を経験し、2004年にハーバード・ビジネス・スクールに留学しMBAを取得しました。
そして2006年にライフネット生命を立ち上げたのです。
「入社1年目の教科書」 は2011年に出版した書籍ですので、ライフネット生命立ち上げて5年後に書いたものですね。
1976年生まれですから、35歳の時に入社1年目に必要であると思ったことが書かれています。
僕がこの記事を書いているのは2021年です。この時すでにライフネット生命を退任されています。
入社1年目の教科書の要約
ちなみに僕はアラフィフの会社員ですが、この本を知り読んでみました。
新入社員におすすめの本をサイトで調べたら、上位にランキングされていました。
実は最初は気が進まなかったのです。「教科書」っていうのが嫌で。
どうせ、「ほうれんそう」とか「挨拶はしっかり」など、どこにでも書いてあるようなことが偉そうに書いてあるのかと。
こういうのって頭に残らないんですよね~
とりあえず読んでみましょう!
仕事における3つの原則
1.頼まれたことは、必ずやりきる
2.50点でも構わないから早く出せ
3.つまらない仕事はない
表紙をめくって飛び込んできた言葉です。
やっぱり、こういう本か~。分かっているけど出来ないやつ!
そして目次です。50まであります。
最初が、「1.何があっても遅刻はするな」
そりゃそうですね。昭和世代では当たり前です。しかし意外に平成世代ではギリギリに会社に来る人が結構いるんです。
始業時間には、仕事を始める準備が出来ていてすぐに始められる状態ですが…
そんなことを思いながら、50項目読んでいきます。
当たり前だなと思いながら読んでいく事が多いですが、50項目に分割されているので結構読みやすいです。
読んでいくうちにちょっと面白いなと思ったことがあります。
「何をやるか」よりも「誰とやるか」
岩瀬さんの会社の選考基準の1つです。
これを見た時に、「ビジョナリー・カンパニー2」に出てくる「誰をバスに乗せるか?」を思い出しました。
ビジョナリー・カンパニー2では経営者が誰と共に会社を運営していくかを決める時の例えで「誰をバスに乗せるか?」と表現しています。
それとは逆に、「どのバスに乗るか?」は会社を選ぶ選択肢して表現できると思います。
バスの大きさや、形ではなく「どんな人が乗っているのか?」という選び方は本質的かなと思います。
岩瀬さんはインターンを活用して仕事内容の把握は出来なかったが、社員さんが「いきいきと楽しそうに働いている」「高いプロ意識を持っている」ことに共感を覚えて入社を決めたそうです。
まさに「誰とやるか」です。
大きな会社に入れば何をやるか分からないし、そもそも何をしたいかなんて何歳になってもわからないものですよね。
出来る事をやる。一緒にやりたい人とやる。これが一番良い選択肢でしょう。
参考記事です。
何のために生きているか
さて、この問いは皆さん考えた事があるのではないでしょうか。岩瀬さんは自分がこの世に生きた証を残したい。社会に自分の足跡を残したいと思っているそうです。
死ぬ前に「懸命に生きた」
「力を出し切った」
「いい人生だった」
と思えることが大事である。
これはドラッカーのプロフェッショナルの条件の「キミは何によって憶えられたいか」に通じるものがあります。
良かったらこちらの記事を参考にしてください。
コラムとして上記のような仕事に関する考え方も書いてあり、最初の感想と違ってこの本を勧めるのもいいなと思うようになりました。皆さんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
ライフネット生命の評判
評判はネットでいろいろ言われているようですが、そもそもこの生命保険会社が何故出来たのかを調べました。
ライフネット生命は、日本生命で働いていた「出口治明」さんが59歳で立ち上げた会社です。
第二次世界大戦後初、74年ぶりに保険会社を親会社として持たない独立系の保険会社として2006年に設立されました。
出口さんが、日本の保険は複雑になり契約金が高くなりすぎている。本来の困ったときに必要な保険に変えようと、シンプルに固定費を無くすためにネットで契約できるように作ったのです。
ですので本質的には、保険の原点に戻った優良な会社であると思います。
CMでもよく見かけ、外資系の安いだけの保険会社と間違えてしまいそうですが、志を持った出口治明さんと岩瀬大輔が立ち上げた会社なのです。
現在の経営者は森亮介さんで、新規契約者を増やすことを課題として取り組んでいるようです。
出口治明さんはたくさんの書籍を出版されています。
以上で終わります。
出口治明さんの本はまだ読んでいないのですが、岩瀬大輔さんの本は新入社員の教育用には良書であると思います。
最後に紹介なのですが、ビジネス書は結構高いですし、自分のレベルに合っているのか分からないから購入するのは不安になると思います。
最近知ったのですが、書籍が要約されている(音声でも聞ける)1冊10分 本の要約flier(フライヤー)というサービスがあります。10分程度で読めるように要約されているので、興味があったら購入するというように本の選定が出来ます。海外でも普及しているようなのでよかったら確認してみて下さい。20冊程度は無料のサービスがあります。
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