労働組合の役員のメリット。出世に影響するのか?役員に選ばれたらどうする?

労働組合の役員仕事のこと

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会社の労働組合の執行部に勧誘され迷っていますか?

労働組合の中で、単位組合(企業別組合:同じ会社の労働者が集まって作る組合)の執行部に在籍していた経験を参考に書きます。

組合執行部には推薦されて入り8年間在籍しましたが、良い経験だったと思います。
本来の仕事の支障もなく活動出来たことも原因だったと思います。

専属で行っていたわけではありません。

労働組合に関しては産業別組織(同じ業種の会社にある労働機見合いが集まって、その業種の未来のことを話し合い組合)もあるようです。

自分が経験してどのように感じたか書いてみます。

労働組合とは

一般の社員はとても弱い立場です。給料や仕事内容は会社が決め、社長から始まり部長、長…一番最後の一般社員です。

昨今、パワハラやセクハラで悩まされるのは一般社員でしょう。

そこで、労働者同士で横の組織を作り会社に対抗できるようにするわけです。

労働組合の役割


一般的に部長や課長の管理職は会社側の人間として組合から抜け、それ以外の人が労働組合を組織し活動することになります。(管理職も労働者として組合に入っていても良いそうですが)


会社の人数としてみれば、組合員が圧倒的に多くなるわけですから、会社としての立場が弱くても人数で勝負はできそうですね。
もし組合員がストライキ(労働を行わない)を続ければ、物が作れない、サービスが出来ないことになり会社はつぶれてしまうのです。


しかしこの時に困るのは会社であると同時に、ストライキを起こした組合員(従業員)も職を失う
ので良策ではないのです。
最近では、労使一体となりストライキのような活動は聞かなくなりましたね。戦っている場合ではないのでしょう。

現在の組合活動

労使一体とはいえ、活動は行います。
会社全体を見ると働きにくい職場があり不平不満がある組合員がいます。全社的に気を使っていても見えないところで、人間関係や環境で不満が出るのです。


その時に横のつながりとして労働組合があり、直接上司に言えない事などを拾い上げ組合員個人に代わって労働組合という組織で会社に申し立て改善を要求します。


ですから、労働組合の執行部は組合員一人ひとりと向き合い、大きな問題になる前に対応することが役目です。

精神疾患など


うつ病などの精神疾患は、長期休みになるまで本人や周りからは発信されず分かりにくい事象です。原因が仕事なのか、家庭なのか、体の不良なのかも判断しにくい為、原因が特定せずに体調が戻るのを待つしかない事が多いようです。


気を付けてなくてはならないのが、特定の部署で何人も発病する事案です。
環境が原因ならば対応すればいいのですが、人間関係が原因であった時です。明確な基準がない事と、原因とされる人間をどこかに異動させることが難しいのです。
何故難しいか。引き取る部署がないのです。その為にずるずると対応せずに病人を増やしてします事をよく聞きます。

他社との情報交換


上部団体や連合などに加盟していれば、他社の状況や活動を聞くことができるので自社と比較することが出来ます。会社側は会社同士の接点があるかもしれませんが、従業員一人一人まで目を届かせてはいないでしょう。福利厚生が出来ているから大丈夫だとか、不満の声が上がってこないなど勘違いしている場合もあります。

団体に加盟していなくても、「ろうきん」や「全労済」などの協力活動はないでしょうか。自社ではその活動の中で、他社の労働組合メンバーと知り合い情報交換をしました。
働きやすい環境を実願する為に他社を参考にしてみましょう。

イベント

自社での組合活動は、家族サービスとして組合員とその家族を招待して日帰り旅行などに格安で行くような活動しました。全く参加しない家族もいますが、毎年楽しみにしてくれる家族もいて、お子さんが毎年成長する姿を見るのも楽しみになりました。

家族間交流とまではいきませんでしたが、社員さんの家族サービスとしては良かったと思っています。組合員ではないパートさんも参加してくれました。

会社との協定

大事な法律の話ですが、労働基準法において法定労働時間は「1日8時間、1週40時間以内」となっています。
ほとんどの会社の正社員の人はこの時間以上働いているのではないでしょうか。
法定労働時間以上働くには、労使協定を締結して労働基準監督署長への届け出が必要なのです。

必ずです。

労働基準法36条、よく言う“さぶろく協定”というものです。

従業員たった1人でも必要で、届け出を行わないで基準以上働かせると罰則があります。
この締結を会社と労働組合で行う事になります。通常はもめることなく印鑑を押しておしまいですね。しかし会社としては印鑑を労働組合が押さなければ困るので、大事な役割の一つです。

組合活動をして良かったこと

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僕は8年間程度組合役員を行いましたが良かった事は、仕事では関りの無かった他部署のメンバーと知り合うことができ一緒に活動出来たことです。役員で活動中も、その後も仕事で困った時などは気楽に頼りにすることができ、仕事を円滑に進めることが出来ています。やはり人間関係は財産となります。

会社の経営状況を学べる

ベアの要求や、企業年金額の変更など会社の経営状態を学ぶ事が必須となります。
近年でのベアは連合の横ならびであったり、企業年金は確定給付から確定拠出へ変わってきているので労使と協議することはなくなってきているでしょうか。しかし会社の経営状態をとらえることは労働組合の役員として必須の事です。

オープンになっていれば誰でもわかりますが、オープンされていなければ状況を確認し従業員が安心して仕事が出来るようにすることが役割です。

労働組合の役員になるべきか


振り返ると大きな仕事はできませんでしたが、楽しく活動が出来ました。
ポイントとしては組合役員を経験した先輩方がどのような状況になっているかを確認してみてください。一線で活躍しているようなら引き受ける価値がありますし、組合役員を抜けることが出来なく十年以上やっていたり、やめていったりするようであればお勧めしません。

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